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ひとつひとつの学びは、つながっている。

各教科での学びは、文部科学省が定める学習指導要領に基づきながらも、「美を求める心」という校是のもとに、一つひとつがつながり合うように、進めていきます。知識というものは、物事を考え、理解を深めるうえで大切ですが、知っているということ以上に、断片的なものに終わるのでなく、そこから新たな展開を作り出していくということが必要となります。それには、単なる知識の詰め込みではなく、物事を多角的にとらえ、そこにどのような目に見えない力がはたらいているかということを考えていかなければなりません。本校では、そうした「広く、深く学ぶ」ということを通して、生徒の心を刺激し、興味関心を引き出すことによって、幅広い教養と美しい心を育てていきたいと思っております。



国語科

言葉を糸口として、新たな世界を切り開こう

言葉は、(その土地に生きる)人々の生活や精神と密接に結びついているものです。幅広い教養と豊かな感受性を育むために、母語である美しい 日本語の力をつけることが大切です。授業では、様々な文章の鑑賞と和歌や小説などの創作を通して、日本人の精神性を学び、また鑑賞力・表現力を育もうとしています。生活の中に生きている言葉の中から、思想や文化などを学び取る姿勢を養っていきたいと思います。

 

 


英語科

ことばは世界を繋ぎ、こころを繋ぐ

英語科では、国際共用語である英語を通して視野を広げ、世界に貢献できる世界人としての資質を養っていきたいと考えています。英語に触れ、自分の考えや気持ち、そして母国のことを英語で伝える力を養います。英語は世界への扉を開く鍵の役割を果たし、世界の人々との対話に欠かせない手段です。英語力を高めながら、自分の目で世界を感じ、考え、行動できる真の世界人を目指してください。

 

 


数学科

数の生きた姿や世界を知り「数楽」してみましょう

数というものは神秘的で奥が深く、面白いものです。それぞれの国や民族によって数のとらえ方はさまざまで、歴史や文化と深い関わりを持って発展してきました。授業では、現代社会における身近なものの中から、数学の生きた姿を探り、数学的観点で、芸術作品の観賞も行います。数学そのものがもつ美にふれることで、いろいろな角度から「数楽」(数を楽しむこと)を味わっていきましょう。

 

 


理科

信楽から自然や宇宙の仕組みをまなぶ

私たちが暮らすこの広い宇宙には、不思議なことがたくさんあります。理科の授業では、まず、信楽の里山を散策し、学校のまわりに広がる豊かな自然を観察します。田んぼや畑、森や川には、多くの野生の動植物が生息しており、それぞれの生命が共に息づいています。「どうして?」「なぜ?」といった疑問をたくさん見つけ、それについて、みなさんと一緒にじっくり考えていきたいと思います。

 

 


社会科

さまざまな「つながり」を知る旅

私たちは、様々なものごととの関わり合いの中で生きています。ものごとのつながりを尊重し、多様な「つながり」を知ることは、とても大切です。社会科では、校外学習で遺跡などへ出かけながら、各時代・各地域の人々の精神性や人間性、それぞれのつながりについて学んでいけるように心がけています。信楽の地や、歴史と文化の香りのする「近江」という環境を生かし、総合的な学びの場を展開していきたいと考えています。

 

 


音楽科

美しいものを愛する心を育てよう

美学院では、正しく美しい生き方について考え、正しいものの見方や考え方を磨いていって欲しいと思います。音楽の授業では、表現及び鑑賞の幅広い活動を通して、たくさんの良いものに触れる機会をつくりたいと思います。上質な音楽を知ることで、物事を正しく判断する力を養い、美しいものを愛する心を育てていきたいと思います。知れば知るほど興味深い音楽を愛し、一緒に学んでいきましょう。

 

 


保健体育科

「心・技・体」の調和をめざす

保健体育科は、社会に貢献できる精神性と体力を育むことを目標としています。体育の授業では、スポーツを通じて、肉体と精神をバランスよく向上させ、保健の授業では、自身の健康や心の状態について学んでいきます。「心・技・体」の調和を目指しながら、様々な経験を通して、自己を確立していけるよう支援していきます。日々、健康の保持増進に必要な知識を身につけ、実践していきましょう。

 

 


家庭科

「生活即教育」の学びは家庭科がサポートします

美学院では、スクールライフすべてが家庭科の授業といってもいいかもしれません。授業で学ぶ、衣類を清潔に保つ方法や、旬の食材を活かした調理法、快適な居室空間をつくることなどを実践し、生活の中の美を発見して欲しいと思います。一つひとつの事柄を丁寧に行うことは、心を整えていくことにつながります。生活を通して、これからの社会に貢献できる、自立した心を育んでいけるといいですね。

 

 


美術科

茶の湯の旅に出よう

美術の授業では、茶の湯の世界を通じて、日本人の美意識と調和の精神について学びます。四季折々の信楽の自然を観察しながら、MIHO MUSEUMと連携し、作品に宿る日本人の自然観を鑑賞します。そして、実際にお茶碗の創作に挑戦し、集大成として茶会を開きます。鑑賞と創作によって自らの美意識を高め、茶の湯の精神から、自然の美しさを五感で感じることのできる心を養っていきたいと思います。

 

 


技術科

美しい世界を創るために必要な技術のあり方を考える

古来より人は技術を生み出し、活用して文明を築いてきました。技術科では、人類が何を思い、何を選び、その結果はどうであったか、そして真の豊かさとは何かについて考えていきたいと思います。授業では、信楽の豊かな自然の中で行う自然農法の実習も行います。自然を尊重し、順応する技術のあり方を通して、これからの美しい世界を創るために必要な技術について、一緒に考えていきましょう。