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(左)男子寮・(右)女子寮

寮生活

美を求める心を育むための学生寮

寮での生活は大きな学びの場です。親元から離れ、寮での集団生活は、最初は、つらく、厳しいものであるかもしれません。しかし、洗たく、アイロン掛け、お掃除などを身につけて、その厳しい生活を乗り越えた時、ふと振り返れば、今までとは違う自分に気付くのではないでしょうか。若いうちに生活力を身に付けることで、将来、どのような環境に置かれても、たくましく生きていける力が育まれていくことでしょう。

名札をひっくり返してから通学します
起床後の健康観察
洗濯・アイロン掛けも手慣れたものです
室長会は定期的に行われます
洗濯・アイロン掛けも手慣れたものです
室長会は定期的に行われます

寮での学習体制

生徒の学習状況に合わせて、各教科の教員が、寮に出向いて、小グループでの学習指導を行います。また、各居室には、個人の学習机が備え付けられています。

居室の勉強机
居室での学習

生活を潤すさまざまな設備

寮の中には居室の他、それぞれの階の両サイドに多目的室があります。ここで、お茶を飲んだり、おしゃべりをしたり、くつろいだ時間を過ごすことができます。また、防音室では、得意な楽器を奏でることもできます。

広いお風呂でリラックス
男子寮の図書部屋
女子寮リラックスルームでのカードゲーム
防音室では好きな楽器を練習できます

寮生活は、朝早くに起き、寮内を掃除したりと沢山大変なことがあります。けれども、感謝で苦しいつらいことを乗り越えていくことができます。また、毎日の生活がとても楽しいです。

1年生 M.A.

普段やっていない家事などをやると親の大変さが良く分かります。ここでは全て自分でやるのですごく大変だけど、将来役立つし、実際やってみると楽しいので、これからの生活に活かしていけるとうれしいです。

1年生 Y.A.

ここの生活は、寮生活なので友達と一緒にいる時間が長い分、いろいろな行き違いがあります。友達とは、“思いやりの心”を持って接することの大切さを学びました。

2年生 A.I.

洗濯、食事作り、掃除、勉強、片づけを毎日やるこの学校では、毎日が忙しくて、みんながいるから楽しい学校生活です。小学校の頃は、全てまかせっきりだった僕が、成長できたと感じるまでになれたのは、本当にこの学校のおかげだと思います。

2年生 J.K.

美学院の一日

美学院の日々は、芸術活動。
生き活きと、明るく、感謝する毎日でありたい。

自分たちのことは自分で行う自治の共同生活。

本校が掲げる「生活即教育」の教育理念は、24時間の生活全てが学びであるという考え方です。

そのため生徒は全員寮に入り、「規律ある生活」のなかで、炊事・洗濯・掃除など身の回りのことを自分たちで行います。

通常(月~金)

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5:30~6:30 起床・点呼・寮清掃・拝読

朝起きて洗面をしたあとは、寮の清掃をします。すみずみまできれいにするこの清掃で、目が覚めます。

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6:45 登校

ハウスマスターに見送られて、学校に向かいます。朝食当番に当たった日は、みんなより早く寮を出ます。

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7:00 朝拝

チャペルでお祈りをし、「真善美」の精神を心に刻みます。

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7:30 朝食

朝からご飯をもりもりいただきます。和食が中心の朝食ですが、休日に出るパンも大好きです。

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8:40 SHR・授業

授業は座学だけでなく、一人ひとりのマイガーデンのお世話をしたり、MIHO MUSEUMやしがらきの里での授業もあります。

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10:50 食事作り

食事当番のクラスは、3~4時限目の時間を使ってみんなで協力して昼食の準備をします。キッチン全体がまるごと教室です。

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12:45 昼食・昼休み

待ちにまった昼食の時間です。昼食後の昼休みには、外で遊んだり、雑誌や新聞を読んだりしてくつろぎます。

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13:50 授業・SHR

授業を終えたあとは、SHRで一日を締めくくります。

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16:00 清掃

一日の授業が終わったあと、校舎を全員できれいにしていきます。心をこめて行うと、心身ともにすっきりします。

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16:20 放課後

部活動の練習に出たり、図書館で勉強をしたり、夕食作り当番の日は、厨房で夕食作りを行います。

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18:00 夕拝

10分前には着座します。心を落ち着かせてから今日一日を振りかえり、感謝の心をこめて、お祈りをします。

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18:30 夕食

朝・昼・夕ともに、自然農法で育てた野菜を中心に、栄養のバランスを考えたメニューが並びます。ハンバーグやハヤシライス、パスタもでます。

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19:30 帰寮・入浴・洗濯・学習

夕食を終えて、寮に帰ります。洗濯やアイロンがけも自分で行います。寮での服装は自由です。

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20:00 点呼・健康観察

一人ひとりの顔を見ながら健康チェック、一日の感謝の報告もしています。

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19:00~21:30 ナイトスタディ(後期生のみ)

夕食後から就寝まで後期生を対象に図書館で、自習や各教科の講座など、集中して学習に取り組むことができます。

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22:00 就寝

明日にそなえて、しっかり睡眠をとります。明日もすてきな一日になりますように!

生命を見つめる生活

自然順応

建学の精神にある「自然順応」とは、この世界のすべてをあるがままに受け入れることであり、無為自然な生き方を学ぶことでもあります。それは、四季の移ろいに合わせて暮らしぶりを変え、またその変化に美を感じてきた日本人の心そのものとも言えましょう。自然農法の実践を通して、先人たちの謙虚で素直な姿勢に学びつつ、自然順応の生き方について考えていきます。

乾田苗代
田植え
生き物調査
稲刈り

マイガーデン

たたみ2畳分、1人1坪割り当てられた「マイガーデン」で、生徒たちは無肥料・無農薬の自然農法により、さまざまな作物を育てます。土と水と太陽の力だけを信じて無心に世話をし、やがて収穫した作物を口にするとき、子どもたちは畑と一つになり、生命の調和を肌で感じているように思います。小さな畑は、“目に見えない力”への感動と、感謝を教えてくれる自然の教科書です。

播種
鉢上げ
マイガーデン看板製作
苗の定植と看板設置
トマトの支柱誘引
ししとうの収穫

生命尊重

無農薬・無肥料の自然農法の圃場で学ぶMIHOプログラムでは、作物だけでなく、さまざまな生き物が生息し、それぞれが生命の環のなかで役割をもち、限りある命で互いを養い合っている様子を観察することができます。人間の営みと調和しながら育まれてきた里山の自然を身近に感じながら、人間も宇宙に活かされている生命の一部であることを感じてほしいと思います。

田んぼでの生き物調査
生き物の種類と個体数の確認
カボチャの収穫

食事作りの取り組み

食事作りについて

日々の食事は、朝食・昼食・夕食とも、すべて生徒が自分たちの手で作ります。全国各地からいただく自然農法の食材を使って、その材料やその時々の季節にふさわしいメニューを自分たちで考えて、寮の部屋ごとのグループや、クラスごとの当番制で食事を作っています。日々の決まったスケジュールの中、限られた時間の中で、メニュー決めやレシピづくり、食材の仕込み、調理、配膳、片付けなどすべて自分たちで行っていく中で、生活の中で様々な工夫をすること、協調性、そして食べる人に喜んでもらおうという心が育ち、食事作りは本校の大切な学びの柱の一つになっています。

おかず作り
お味噌汁作り
お茶作り
ご飯の釜あげ

はじめは「食事作りって大丈夫かな?」て思ってたけど、やってみると楽しくてとてもためになっています。

                               1年生 K.N.

食事作りでは、作っている人の気持ちとそれを運ぶ人の気持ちとかも、とても大切なんだという事を学びました。

                                2年生 Y.K.

メニューについて

日々のメニューは、四季折々の旬の食材に合わせて献立が組まれていきます。
時期によっては、同じ野菜がたくさん入ってくることもありますので、煮物、焼き物、揚げ物など、飽きが来ないように工夫しながら、美味しく頂きます。調理方法を変えることで、味覚や食感が変化することを学び、同じ食材、同じ調理方法で料理したにも関わらず、作る人によって、味が変わることに気付くことで、まごころを込めることの大切さを学んでいきます。

行程表の作成
ある日の昼食

気配り、心配りのできる人になりましょう

「その時々の旬の材料を用いて、お肉や魚、お野菜のバランスをいつも考えながら生徒とともに食事をつくっています。食事づくりの指導では、だしの取り方や包丁の使い方などの技術的な面ばかりでなく、盛りつけなど、食べる相手のことを思いながらつくることが大切であることを生徒たちに伝えています。まわりへの心配りができるようになったり、てきぱきとこなせるようになっていく姿を見ることが何よりの楽しみです。」

食材について

本校で使われる食材は、全国各地の自然農法生産者の協力のもと、ほとんどが自然農法で作られたものでまかなわれています。成長盛りの生徒にとって、思いの込められた、より安全な食材で体を作ることは、心身の安定につながることだと考えています。 生徒自身が育てた食材も調理され、食卓を彩ります。魚屋さんから新鮮な魚も届き、安全な飼料で育てられた、 鶏や卵、豚肉なども届けられます。

届けられた食材をもとに、味噌や豆腐など、様々な加工品を作ります。学校の一歩外に出れば、そこは、山菜の宝庫です。よもぎやツクシ、タラの芽など、普段、見過ごして、雑草だと思っていたものが、食べられるものだと気付いた時、食べ物に対する見方が変わり、生徒たちは、先人の知恵に驚きを覚えることでしょう。

 

ミニトマト
じゃがいも
ししとう
能登災害支援ボランティア

安心・安全の取り組み

24時間・365日、緊急時に対応した態勢づくり

本校では、安心できる学校づくりをすすめるために、災害、緊急時には監督官庁、医療機関、そして保護者と連携できる体制をつくっています。また生徒自身にも、危機に瀕した時の心構えについて継続的に指導を行い、災害時に瞬時に判断し行動する力(危機管理能力)を身につけていきます。

医療

地域医療機関との連携を第一に

学校生活を充実させるには、体調管理が不可欠です。そのため、入学時に家庭と連携して生徒一人ひとりの保健調査票を作成し、定期的に健康診断を行うなど、常駐している看護師と共に生徒の健康状態を把握するよう努めます。万が一、私たちが対応できないケガや急病などが発生した場合は、校医に連絡を取り、病院に連れて行きます。また、校医や地域医療機関、家庭と随時連絡を取り合い、共に生徒の健康に留意していきますので、どうぞご安心ください。

保健室で養護教諭が生徒のケアにあたります

防災・セキュリティー

地域と連携、万全なセキュリティー態勢

本校は山間地に立地するため、万全の災害対応マニュアルを作成するとともに、最新情報を採り入れ見直しをしていきます。防災訓練を含め、年間ホームルーム計画として「防災について考える」時間を設定しています。またセキュリティー対策は、校内では管理スタッフが365日交代で管理し、寮ではハウスマスターが24時間態勢で安全管理を徹底し、生徒を見守っています。

災害で被害を受けた写真洗浄

生活環境

施設

MIHO美学院のキャンパスは、信楽町の西方、太神山(たなかみやま)のふもとに位置し、歴史ある「畑のしだれ桜」や、天満神社のある古い集落の端に佇んでいます。美学院の校舎は、本校のシンボルであるチャペルを中心として、自然の景観に溶けこむようにデザインされています。設計はI.M.ペイ(チャペル)とio Architects LLP(全体設計・教育施設・共用施設・学生寮)によるものです。

建築面積 10,255.08㎡/延べ面積 24,919.55㎡

MIHOチャペル

  • アカデミックセンター ACADEMIC CENTER
    普通教室12室/職員室/総務室/被服室

 

  • アートコート ART COURT
    美術・書道室/工作室

 

  • ドメスティック・アート DOMESTIC ARTS
    音楽室/情報処理室/調理実習室

 

  • サイエンス&メディア SCIENCE AND MEDIA
    自然科学実験室/視聴覚室/多目的室
  • フォーコート FORECOURT
    図書館/受付

 

  • コモンズ COMMONS
    体育館/食堂

 

  • パビリオン PAVILION
    和室棟

レジデンスホール RESIDENCE HALLS
学生寮/北館(女子) 居室31室 南館(男子) 居室32室

デザインについて

MIHO美学院のロゴをはじめ、キャンパス内の表示板等を含めたサイン(表示)計画は特有のデザインで、ペンタグラム社のアボット・ミラー氏が担当しました。ペンタグラム社は米国ニューヨークを拠点とした、ティファニーのブランディング・デザインやシカゴ美術館新館のサイン計画等、数多くの著名なグラフィックデザインを手掛けた実績のある、世界で最も評価の高いデザイン会社の一つです。ミラー氏がデザインしたMIHO美学院のロゴは、ミラー氏がMIHO MUSEUMを訪れた際に見た、日本の美術品の一つからインスピレーションを得て、デザインされました。 グラフィックデザインに使用される書体は、日本語と英語ではそれぞれ別々の書体を使用しながら、並記しても絶妙なバランスを保持し、両方とも繊細な線の太さと丸みを帯びた柔らかい表情を持つ独特なものを採用しています。各教室などの部屋名表示板は、壁から少しだけ浮いているように見える形状と微妙な曲面を用いた特徴的なデザインで、表示板の裏面にだけ彩色が施され、白い壁に色が映り、発光しているかのように見せる独創的なデザインとなっています。

MIHO美学院のシンボル「MIHOチャペル」

チャペルについて

チャペルは、敷地のほぼ中央に位置し、美学院のシンボルです。設計者のI.M.ペイ氏は、生前の小山美秀子師に思いをはせ、扇の形を丸めたシンプルなデザインに仕上げました。ペイ氏が初めて設計した建物もチャペルであり、集大成とも言えるこのプロジェクトで設計したのも、奇しくもチャペルでした。

MIHOチャペルは、正面上部の1点のみでつながる、とても特殊な構造をしているため、施工するにあたって、多くの困難がともないました。また、外壁に使われているステンレスパネルは、ビーズ・ブラスト仕上げと呼ばれる特殊加工を施しています。
およそ18メートルのパネルを特殊加工できる技術は、日本にしかなく、千葉県の工場より新幹線の車輛を運ぶトラックにのせ、真夜中に少しずつ運ばれて来ました。正面と上部にはめ込まれているガラスは、ドイツ製の特殊ガラスが使用されています。内部は、加工された吉野杉の板が、1列160枚で51列の合計8,160枚が並べられています。壁が3次曲面を描いているため、一つとして同じ形はなく、木材加工の優れた日本だからこそ可能になった技術と言えます。

小山美秀子師は、ペイ氏と会われる時には、主に和服を着て出迎えられました。襟を正し、いつも身なりを整えられた、凛とした姿が、ペイ氏の脳裏に刻まれたことでしょう。ペイ氏は、生前の美秀子師の姿に思いをはせ、清楚で気品のある形を生み出しました。
形のもとになったのは、日本で発展した扇の形が用いられています。この扇を一点で閉じた形をより美しく見せるために、ステンレスパネルに微妙なカーブが加えられ、背面が少し高くなっています。

チャペルでは、朝と夕方に生徒と教職員が集まり、感謝の祈りを捧げます。壇上のお額には、岡田茂吉師の書「真善美」が掲げられています。一人ひとりの言動が真善美に近づくように祈ります。その祈りは、きっと、世界平和へとつながることでしょう。

美しく、機能的な学舎

校舎内は、オフホワイトの柔らかい清楚な色調でまとめられています。窓は、床から天井まで、壁面いっぱいにガラスが貼られているため、外からの光で教室や廊下が明るく、解放感にあふれています。普通教室や特別教室は、1クラス20人の教室になっています。

アカデミックセンター ACADEMIC CENTER

各教室の壁には、アメリカのペンタグラム社がデザインした、サインプレートが取り付けられています。このプレートは、壁から突き出すような立体構造になっており、裏側にはそれぞれ、赤、青、黄、緑の塗装が施され、白い壁に色が反射して、あたかも後ろにライトが仕掛けられているような演出が施されています。

生徒が使用する机は、ヨーロッパの職人が、丹精込めて作ったもので、鉛筆が前に転がっても落ちないように、溝が掘られています。椅子は建築家としてもデザイナーとしても有名なアルネ・ヤコブセンのアリンコチェアが使われています。黒板の奥には、テレビが内蔵され、教科に関連した映像やパソコン画面を映し出せ、多角的な授業が行われます。

保健室の養護の先生が、寮や保護者、校医の先生と連携をとりあって、最善の処置法を行っていきます。部屋には、ベットや医療器具が設備されています。

生徒会長をはじめ、生徒会メンバーがここに集まり、さまざまな案件が話し合われます。文化祭や体育祭などの大きな行事には、白熱した議論が交わされることでしょう。

広々として明るく、見晴台のように、外が見渡せるようになっています。部屋の前後の壁面には、ガラス戸がはめられ、天井は高く、部屋全体が白を基調としているため、開放感に満ち溢れています。

被服室は、壁がガラス貼りになっているため、廊下から授業のようすを見ることが出来ます。ここでは、ミシンを使っての洋裁や小物などを針で縫う作業が行われます。収納棚の外側は、ミラー仕上げになっているため、制作中の洋服を確かめることができます。

アートコート ART COURT

ゆとりを持たせた広々とした教室は、さまざまな用途で使われます。美術の時間では、絵を描いたり、テレビモニターで調べた作品を発表したりします。書道の時間では、姿勢を正し、机上で書くことや、大きな作品の時には、机を移動して、床の上で書くことも出来ます。

広々とした教室の床には厚い木材が貼られています。ここでは、木工や陶芸など、さまざまな作品が生み出されます。時には、専門家を招いての特別授業が行われます。

アートコートの廊下には、展示用の照明が取り付けられ、生徒の作品を展示するギャラリースペースになっています。また、外のテラスには、立体作品が置けるスペースが設けられています。

ドメスティック・アート DOMESTIC ARTS

ピアノが2台あり、専門的にピアノのレッスンを行うことができます。ギターやお琴、電子オルガンなど、さまざまな楽器が用意されています。まず、楽器に触れることで興味を持ち、学習意欲が湧くように工夫が凝らされています。

コンピューターを介して、さまざまな情報が行き交う現代にあって、正しい情報知識を身に付けることは、自分を守る上でも大切なことと言えるでしょう。ここでは、パソコンの基本操作から、情報の取り扱い方など、受け取る側と発信する側の両方の立場で考えていきます。

調理実習室では、厨房で行う普段の食事作りとは別に、季節の食材を活かした調理実習が行われます。例えば、生徒が摘んできたよもぎで、よもぎもちを作ったり、おせち料理を作ったり、日本の四季を食材から学んでいきます。

サイエンス&メディア SCIENCE AND MEDIA

ここは、第1実験室と第2実験室があります。第1実験室は、化学・生物室で、フラスコや顕微鏡などの器材が取り揃えてあります。第2実験室は、物理・地学室で、真空ポンプや電力計、岩石切断機などを使った実験が行われます。

1学年40名が同時に集まれ、ビデオ鑑賞や、道徳の授業などが、ここで行われます。床にはじゅうたんが敷かれ、長時間滞在しても、体に負担がかからないよう工夫がされています。

ここには、さまざまな音響設備があり、防音室では、収録も行えます。将来は、生徒の中から、シンガーソングライターが生まれるかもしれません。

名前の通り、多目的な用途で使用される教室です。1クラス20名が集まれるので、クラス会議や委員会活動、部活動など、活用法はさまざまです。

開放的な共用スペース

共用施設について

 

フォーコートには、受付や図書館があり、コモンズには、食堂と体育館があります。パビリオンは、校内唯一の木造建築で、茶室としても利用可能な、和室棟があります。また、グランドは、ナイター照明が取り付けられています。

フォーコート FORECOURT

来校された方が、最初にお立ち寄り頂き、手続きをする所です。

本や雑誌、新聞などの他、DVDなどを鑑賞するコーナーや学習スペースが設けられています。照明は、天井を照らす間接照明が用いられ、目に優しくやわらかな光で部屋全体を明るくしています。また、学習机には、個別に卓上照明が取り付けられています。

コモンズ COMMONS

生徒たちは、朝、昼、夕の食事を包丁の扱い方、だしの取り方など、料理をする上での、基本的なことを学びながら調理します。生徒自身が育てた自然農法の食材が使われることもあり、命を頂く感謝の心を育みます。

屋内球技や跳び箱やマット体操などの他、畳を敷きつめて、柔道場としても使用されます。また、講堂としての活用もあり、各種の行事や文化祭のステージ発表も行われます。

パビリオン PAVILION

敷地内の山の谷間に、校内で唯一の木造建築が佇んでいます。素材が吟味され、お床があり、茶の湯を学ぶ場としても使用されます。日本の伝統文化を学ぶことで、立ち振る舞いなどの所作が磨かれ、行動の美が身についていくことでしょう。

快適な生活を送るための学生寮

学生寮について

 

学生寮は、北館の女子寮と南館の男子寮があり、お互いの建物で八の字を描いています。八の字は、古来より末広がりを意味し、おめでたい数字として扱われてきました。部屋は2段ベッドが2つの4人部屋になり、クローゼットや個人机などが備え付けられています。部屋の構成は、上級生が新入生をお世話できるよう縦割(たてわり)になっています。

寮での生活も学びの場です。親元から離れ、寮での集団生活は、最初は、つらく、厳しいものであるかもしれません。しかし、洗たく、アイロン掛け、お掃除などを身につけて、その厳しい生活を乗り越えた時、ふと振り返れば、今までとは違う自分に気付くのではないでしょうか。若いうちに生活力を身に付けることで、将来、どのような環境に置かれても、たくましく生きていけるのではないでしょうか。

寮の中には、居室の他、それぞれの階の両サイドに多目的室があります。ここで、お茶を飲んだり、おしゃべりをしたり、くつろいだ時間を過ごすことができます。また、防音室では、得意な楽器を奏でることもできます。

もう一つの学校である寮

寮は、もう一つの学校ともいえます。生徒たちはここで、洗濯、清掃、身じたくなどを行い、みんなで協力しながら生活していきます。部屋には、一人ひとりに学習机があり、独立して勉強できるようになっています。学友とともに生活をすることによって、人とのつながりや思いやりを学ぶことは、生徒にとって、かけがえのない宝ものになると思います。

靴磨き
寮の部屋

本校では、掃除の仕方に様々な工夫が凝らされています。雑巾やバケツなどの清掃道具は、上用、下用など、掃除する場所、用途に応じて分けられています。このことで、物事には順序があることを自然と学んでいきます。また、一番大切なことは、心を込めて清掃することで、自分自身を見つめ直し、心も共に美しくしていくことだと思います。

床拭き
洗面清掃

I.M.ペイ氏が 考える自然と建築の調和

MIHO美学院は、信楽の山間に位置し、周囲は森に囲まれた自然豊かな学校です。
建学の精神の一つである、自然順応、自然尊重に基づき、自然と建築の調和を目指したマスタープランが最大の特徴と言えます。 I.M.ペイ氏デザインによるチャペルが敷地中央に配置され、それを取り囲むように各施設の建物が建ち並び、チャペルの象徴性が高められています。また、チャペルと各施設の建物が調和するように、山の起伏に合わせた建物の配置角度や各階レベルの設定により、自然と建築の一体感が目指されました。チャペルの外装に使用された51枚のステンレスパネルや内装に使用された8160枚の吉野杉の小幅板は、全てが異なる曲線形状で制作され、全く歪みのない連続自由曲面は、完璧なまでの施工がなされています。

 

チャペルの独特な曲面に対して、各施設の建物は、直線的で余計な装飾的要素を一切持たないデザインで統一されています。屋上には、こけや草が植えられ、上空からの彩を添え、周囲との調和を図っています。外装は、ベージュ色の極小モザイクタイルと特殊化粧コンクリートの打ち放しで仕上げられ、清楚で穏やかなイメージでチャペルとの調和を保っています。内部と外部との空間の境を越えて、自然との繋がりを感じさせるように、大窓で統一され、明るく開放的な空間を演出しています。

 

校舎棟の内部は、白壁と木製床で仕上げられ、図書館棟、体育館棟は、木壁とライムストーンの石床で統一されています。また、各所に配置された普遍的かつ機能的にデザインされた家具や独創的なサイン計画が融合し、学校施設とは思えない独特な空間となっています。校舎棟に併設された和室棟は、キャンパス内唯一の木造建築で、現代的にアレンジされたデザイン空間は、恒久的かつ日本独特の伝統美を感じさせます。キャンパス内のアプローチは、桜の木が主体となり、建物の周りは、紅葉の高木などが配され、四季を通じて、さまざまな表情をキャンパスに与えてくれます。

I.M.ペイ氏について

1917  中国・広東で生まれる
1940  マサチューセッツ工科大学卒業
1946  ハーバード大学デザイン学部大学院修了
1948-55  Webb&Knappのディレクターを勤める
1955  Pei Cobb Freed&Partners(旧I.M.Pei&Partners)設立
2019  逝去(享年102歳)

1967  国立大気研究センター(コロラド州 ボルダー)
1968  エバーソン美術館(ニューヨーク州 シラキュース)
1973  コーネル大学ハーバート・F・ジョンソン美術館(ニューヨーク州 イサカ)
1976  マサチューセッツ工科大学ラルフランドー化学工学ビルディング

            (マサチューセッツ州 ケンブリッジ)
1977  ダラス市庁舎(テキサス州 ダラス)
1978  ナショナル・ギャラリー東館(ワシントン)
1979  ジョン・F・ケネディ図書館(マサチューセッツ州 ボストン)
1981  ボストン美術館西館(マサチューセッツ州 ボストン)
1989  中国銀行(香港)
1989  モートン・H・メイヤーソン・シンフォニーセンター(テキサス州 ダラス)
1990  神慈秀明会ベルタワー「ジョイ・オブ・エンジェルス」(滋賀 信楽)
1993  フォー・シーズンズ・ホテル(ニューヨーク)
1993  ルーブル美術館ピラミッド(パリ)
1995  ロックン・ロール・ホール・オブ・フェーム・アンド・ミュージアム

            (オハイオ州 クリーブランド)
1997  MIHO MUSEUM(滋賀 信楽)
2001  中国銀行本店(北京)
2003  ドイツ歴史博物館(ベルリン)
2006  グラン・ドュック・ジャン近代美術館(ルクセンブルグ キルヒベルグ)
2006  蘇州博物館(中国 蘇州)
2008  イスラム美術博物館(カタール ドーハ)
2012  MIHO美学院中等教育学校 チャペル(滋賀 信楽)

1976  トーマス・ジェファーソン記念 建築部門賞
1979  アメリカ建築家協会(AIA) ゴールドメダル
1983  ブリツカー賞
1989  高松宮殿下記念世界文化賞
2003  スミソニアン協会 ナショナルデザイン賞
2006  アーウィン・ウィッカート財団 東洋西洋文化賞

小山美秀子師との出会い

小山美秀子師とI.M.ペイ氏との出会いのきっかけとなったのは、神慈秀明会本部・滋賀の神苑へカリヨン(洋鐘)建設の計画がなされたことからでした。小山美秀子師と小山弘子初代理事長は、知人の紹介を受け、昭和62(1987)年9月21日にニューヨークにあるペイ氏の事務所を訪れました。この時には、具体的に話は進展しませんでしたが、同年11月9日にペイ氏が滋賀の神苑へ来苑され、そこで、多くのものに深く感銘を受け、設計への意欲を示され、話が具体化されていきました。
小山美秀子師は、ペイ氏をお迎えするにあたって、随所に美術品を飾られましたが、その中の一つに、MIHO美学院の校章のもとになった、「飛天像」がありました。

保護者の声

親が感じた子どもの成長

親元を離れて生活する生徒の変化について親御さんにお聞きしてみました。

1年生 A.Oくんの保護者
入学が決まり準備物がたくさんありましたが、一人で名前を記入し、ある物ない物をチェックしてギリギリまでかかって準備していました。その姿を見て嬉しく楽しみで6年間に希望をもっているんだなぁと感じました。入学式も始終笑顔で別れの時も「じゃぁ」とあっさりとしたものでしたが、ハガキが届いて、親への感謝の気持ちが書いてあり、寮生活をしてみて今まで親からしてもらっていた事、大変さを実感し、自然と感謝ができたそうです。5月に面談した時に「ハイ」と照れくさそうに母の日のプレゼントをくれました。びっくりしました。はじめての外出日に自分の物を買わないで、プレゼントを買ってきたそうです。学校も寮生活もとても楽しいと言っています。電話があった時は、家族はどうかとお兄ちゃんは元気にしているかと聞いてくれます。家族の事、人の事を思える、幸せを祈れるように変わらせて頂いたんだなぁと感じ、数か月で心を大きく成長させて頂いたと感謝をしています。

1年生 K.Oくんの保護者
MIHO美学院に入学させて頂き、まず、子供の顔が変わった事が一番です。学校から配信される写真などで見る息子は、本当にしっかりとした顔というか、スッキリとした顔になってきたと思います。電話で話す時も、言葉遣いが丁寧になり、いつも家族の健康を気にかけてくれます。食事作りで教えて頂き、作った料理を「今度家に帰ったら作ってあげるね。」と優しく話をしてくれます。子供の成長を通して、MIHO美学院での学びの素晴しさを感じさせて頂いております。学力がついて行っているかどうか気になるところでありますが、今後の成長が楽しみです。

2 年生 J.Kくんの保護者
一番成長したと思うのは、自分が何をしたら人の役に立つかと、常に自然体で考えるようになった事です。例えば、食事作りをさっと手伝ってくれたり、配膳をしてくれたりします。私の帰宅が遅い時は、食事の後片付けを綺麗にしてくれました。美学院の生活の中で奉仕を学んでいるので、人から言われなくても自然とできるのでしょう。他には、一つ一つの事に感謝をし、「ありがとうございます」と感謝の心を伝えるようになりました。例えば、家にいたら、洗濯をしてもらえることや、食事を作ってもらえることがありがたいようです。普通に家にいたら、当たり前のことについても感謝させて頂けるようになりました。人としてどうあるべきか、人としてどう生きるべきかという学びの機会を与えて頂いていると思わせて頂き、感謝させて頂いております。

MIHO美学院の広くて明るい校舎には、こだわりがたっぷり。 そんな学校のお気に入りを私たちが紹介します!6年間はあっという間かも!?

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