学生寮について
学生寮は、北館の女子寮と南館の男子寮があり、お互いの建物で八の字を描いています。八の字は、古来より末広がりを意味し、おめでたい数字として扱われてきました。部屋は2段ベッドが2つの4人部屋になり、クローゼットや個人机などが備え付けられています。部屋の構成は、上級生が新入生をお世話できるよう縦割(たてわり)になっています。
寮での生活も学びの場です。親元から離れ、寮での集団生活は、最初は、つらく、厳しいものであるかもしれません。しかし、洗たく、アイロン掛け、お掃除などを身につけて、その厳しい生活を乗り越えた時、ふと振り返れば、今までとは違う自分に気付くのではないでしょうか。若いうちに生活力を身に付けることで、将来、どのような環境に置かれても、たくましく生きていけるのではないでしょうか。
寮の中には、居室の他、それぞれの階の両サイドに多目的室があります。ここで、お茶を飲んだり、おしゃべりをしたり、くつろいだ時間を過ごすことができます。また、防音室では、得意な楽器を奏でることもできます。
寮は、もう一つの学校ともいえます。生徒たちはここで、洗濯、清掃、身じたくなどを行い、みんなで協力しながら生活していきます。部屋には、一人ひとりに学習机があり、独立して勉強できるようになっています。学友とともに生活をすることによって、人とのつながりや思いやりを学ぶことは、生徒にとって、かけがえのない宝ものになると思います。
本校では、掃除の仕方に様々な工夫が凝らされています。雑巾やバケツなどの清掃道具は、上用、下用など、掃除する場所、用途に応じて分けられています。このことで、物事には順序があることを自然と学んでいきます。また、一番大切なことは、心を込めて清掃することで、自分自身を見つめ直し、心も共に美しくしていくことだと思います。